作家、森村誠一さんの「悪魔の飽食」の中国語訳などの著書がある甲南大教授、胡金定さん(49)＝吹田市円山町＝が「中国語基礎文法トレーニング」を発行した。基本文法を中心に日常生活によく使われる単語や表現を例文として紹介するなど、中国語会話も養える内容となっている。

テキストは中国語を1年学習した学生や、各種学校で中国語の基礎を学んだ人を対象に編集。文法をできるだけパターン化して理解しやすく整理し、読解力も身に付くように長文読解も盛り込んだ。付録で動詞、同字異音などをまとめたほか、「聞く、話す、読む、書く」の実用的な技能が身につくようにCDも収録し、中国語を聞きながら読み書きできるようにした。

胡さんは中国のアモイ大講師（日本語、日本文学）を経て、1985年に来日。大阪外国語大、神戸大の修士、博士課程を修了し、現在は甲南大国際言語文化センター教授。「悪魔の飽食」の中国語訳の出版は、中国で大きな反響を呼んだ。

胡さんは「中国語の会話力も養えるので、一般の方にも使っていただきたい」と話している。